14 Aug 2017

「りんごが赤くなると医者が青くなる」
「一日1個のりんごは医者いらず」…
こんなことわざがあるように、りんごは高い健康効果のある果物です。
壊れにくいビタミンCやりんごポリフェノールを豊富に含むため、ニキビ対策にもぴったり。
今回はりんごが持つ美容効果や、ニキビに効果的な摂り方についてご紹介します。
目次だよ
りんごとニキビの関係?りんごに含まれる美容成分とは
りんごには、りんごポリフェノールやりんご酸といった特有の成分が豊富に含まれており、さまざまな美容効果が見込めます。
具体的に見ていきましょう。
酸化型ビタミンC
ビタミンCには、
・抗酸化作用
・美白作用
・皮脂抑制作用
・抗炎症作用
などがあり、ニキビケアには欠かせない成分です。
ビタミンCには還元型と酸化型の2種類があります。
私たちがふだん目にしているサプリメントなどのほとんどは還元型で、酸化型はその名の通りビタミンCの成分が酸化したもの。
しかし、体内に入るときちんと還元されて還元型と同じ効果が得られます。
それどころか、もともと酸化しているため安定性が高く、吸収率が高いのが特徴です。
ビタミンCは水溶性で体外に排出されやすく壊れやすいため、吸収率が高い酸化型ビタミンCなら、効率よくビタミンCを取り入れることが可能です。
1日1.5個〜2個のりんごを3週間食べ続けることで、血液中のビタミンCが34%増加したというデータもあるほどです。
食物繊維
便秘になると肌が荒れる、という経験をした人も多いのではないでしょうか。
便秘になって腸内に便が溜まると、ガスが発生して活性酸素が増え、ニキビの大きな原因になります。
食物繊維には、
・便を柔らかくして排出しやすくする水溶性
・便の量を増やして腸の働きを促す不溶性
の2種類があります。
りんごにはりんごペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれており、便秘解消に役立ちます。
また、りんごを食べ続けることで腸内のビフィズス菌が増えるという研究結果もあります。
りんごポリフェノール
ポリフェノールは抗酸化作用の高い成分で、りんごには100種類以上が含まれています。
中でも
・ケルセチン
・カテキン
・プロシアニジン
などの含有量が高く、これを総称したのがりんごポリフェノールです。
りんごポリフェノールは高い抗酸化力で活性酸素を抑制するほか、メラニン色素の生成を抑えたり、血流をよくしたり、脂肪の吸収を抑えたり、便通をよくしたりとさまざまな作用を持っています。
りんご酸
りんごの酸っぱさの素は、りんご酸という有機酸の一種です。
クエン酸と同じように、疲労物質である乳酸を分解する作用を持っているため、疲労回復に効果的です。
さらにデトックス作用や、体を弱アルカリ性に保つことでさまざまな病気の予防にも役立ちます。
また、ピーリング作用があることから化粧品に配合されることもあります。
りんごを食べてニキビを治す&予防する
それでは、実際にニキビを治す&予防するためのりんごの食べ方についてご紹介していきます。
りんごは1日1個を目安に摂取し、肌のターンオーバーのサイクルに合わせて、少なくとも1ヶ月間は続けてみましょう。
そのまま食べる
まずはりんごをそのまま食べる方法です。
薄切りスライスやサイコロ型に切ってサラダにのせる、すりおろしてドレッシングにする、ヨーグルトに混ぜるなどのアレンジもできます。
・皮ごとりんごジュース
適当にカットしたりんご1個と水100cc、好みの量のはちみつとレモン汁をミキサーに入れて回すだけ。
水を牛乳や豆乳に変えたり、はちみつをメープルシロップに変えたりしてもOK。
お好みで生姜や黒糖、シナモンをプラスすると味に変化がつけられます。
ミキサーがない場合はおろし金を使ってもいいですが、金属製のおろし金を使うとりんごが変色してしまうため、プラスチックや陶器製のものを使うようにしましょう。
温めて食べる
りんごは加熱してお菓子や料理にアレンジするのもおすすめです。
・りんごのコンポート
カットしたりんご1個と砂糖50g、レモン汁10ccを小鍋に入れ、ひたるぐらいまで水を入れて20分ほど煮るだけ。
時間がたつと味がなじみ、おやつにもぴったりです。
このままアップルパイの具としても使えます。
・焼きりんご
りんごの芯をくり抜き、まるごとオーブンに入れて作るのが定番ですが、手軽に作るならスライスしてフライパンで焼くのがおすすめ。
バターを溶かしてりんごを両面焼き、砂糖やシナモンをふりかけていただきましょう。
・皮ごとりんごチップス
スライサーでりんごを薄く切って天板に並べ、100℃のオーブンで1時間ほど焼けば、パリパリのりんごチップスになります。
りんごの食べ方のポイント
それでは、りんごの効果がより高まる食べ方のポイントを見ていきましょう。
皮ごと食べる
りんごは皮をむいて食べる人がほとんどだと思いますが、じつはりんごポリフェノールやペクチンといった成分は皮に多く含まれています。
そのため、りんごは皮ごと食べたほうがより多くの栄養素を摂取できます。
りんごの表面はベトベトしているので、農薬やワックスの残留が心配になるかもしれませんね。
しかし、あのベトベトの正体は「油あがり」と呼ばれるもので、りんごが乾燥を防ぐため自分で油を分泌しているのです。
もちろん食べても無害です。
りんごの栽培時に使われている農薬類は、流通の過程でほとんどなくなっていますので、神経質に洗う必要はありません。
温めて食べる
ビタミンCを多く含む食品のほとんどは、生で食べることが推奨されます。
これは、ビタミンCが熱に弱く壊れやすいため。
しかし、りんごの場合は温めて食べたほうがより高い美容効果が得られます。
りんごに含まれる酸化型ビタミンCは、加熱しても壊れにくいのが特徴です。
さらにりんごに含まれるペクチンは加熱することで活性化し、生のときの9倍の効果が得られると言われています。
同じようにオリゴ糖の量も増え、腸内環境を整える効果がアップします。
生の果物はお腹を冷やしやすいため、胃腸が弱い人にもおすすめ。
朝に食べる
空腹時に食べることで、りんごの酵素やりんごポリフェノールが効率よく吸収されます。
特に朝はお通じを促す効果もあります。
りんごを食べてニキビ予防&できたニキビを治そう!
りんごは豊富なビタミンCやポリフェノール、食物繊維の働きで、ニキビ対策にはぴったりの食材です。
年中手に入るので、毎日の食事に手軽に取り入れやすいのも魅力ですね。
ぜひりんごを活用して、ニキビのない肌を目指しましょう。