14 May 2017

肌のうるおいをもたらすセラミドには、様々な種類があります。
米セラミドは、高い保湿効果を持つセラミドであるため、乾燥肌やニキビの改善や予防に役立ちます。
積極的に摂取することをおすすめします。
ここでは、米セラミドのニキビへの効果について解説します。
目次だよ
米セラミドとは
米セラミドとは、米ぬかなどから抽出される糖脂質のことで、コメヌカスフィンゴ糖脂質とも呼びます。
そもそもセラミドは、人の皮膚にも備わっている成分で、肌を保湿する役割を果たしています。
セラミドは、加齢とともに減少していくため、年をとると肌が乾燥しやすくなります。
肌が乾燥している状態は、すなわち刺激に対して無防備な状態であるため、紫外線や摩擦などの影響を受けて、シミやしわ、ニキビなど様々な肌トラブルを引き起こします。
米セラミドのニキビへの効果
米セラミドを摂取することで、肌のセラミドを増やし、刺激を受けにくい肌を作ることができます。
肌が乾燥すると、刺激を受けやすくなるだけではなく、皮脂が過剰に分泌されて、ニキビができやすくなってしまいます。
つまり、米セラミドにはニキビの予防効果があるといえます。
また、肌が乾燥すると、過角化が起こります。
過角化とは、角質が厚くなることを指します。
毛穴の回りの角質が厚くなると、毛穴を塞いでしまい、皮脂が過剰に分泌されていなくても毛穴が詰まりやすくなります。
肌の乾燥を防ぐことで過角化を防ぎ、毛穴が詰まりにくい状況を作ることができるのです。
複数のセラミドを含む食品を摂取しよう
米セラミドは、米を主食にしている日本人であればある程度を摂取しています。
しかし、ニキビや乾燥に悩まされる人は後を断ちません。
これは、すなわちセラミドの摂取量が足りていないことが原因だと考えられます。
もちろん、睡眠不足やストレスなども要因の一つであるため、セラミドを摂取したからと言って、必ずしもニキビができなくなるとは限りません。
しかしながら、ニキビの改善・予防の一歩として、手軽に始められることから挑戦することが大切なのではないでしょうか。
米セラミドを含むサプリを利用すれば、容易に摂取できます。
米ぬか以外にも、次のような食品にセラミドが含まれているので、一緒に摂取しましょう。
・こんにゃく
・大豆
・牛乳
・黒豆
・小豆
・ごぼう
・わかめ
・紅茶
・黒胡椒
1日に必要なセラミドは、600μgで、玄米10杯、生芋こんにゃく半丁に相当します。
セラミドの生成を促す食品
セラミドは、活性酸素によって合成を阻害されるため、体内で作り出すことが難しいとされています。
この活性酸素を取り除く
・ビタミンC
・ビタミンE
・ポリフェノール
を含む緑黄色野菜を一緒に摂りましょう。
また、作られたセラミドを肌細胞へと効率よく送り届けるために、血流を促進させる里芋やじゃがいも、キャベツ、玉ねぎなどを積極的に摂ることが大切です。
セラミドを減らす食品
セラミドを減らす食品を摂りすぎると、せっかく摂取したセラミドの効果が発揮されなくなります。
セラミドを減らす食品は、
・リノール酸を含むひまわり油
・ベニバナ油
・グレープシードオイル
などです。
リノール酸は必須脂肪酸の一つで、血中コレステロールを減少させて動脈硬化を予防する働きがあります。
しかし、過剰に摂取すると、リノール酸からアラキドン酸が大量に合成されて、セラミドを減少させてしまうのです。
化粧品でセラミドを補う
セラミドには、動物から抽出する天然セラミド、植物から抽出する植物性セラミド、化学合成されて作られるセラミドなどがあります。天然のものの方が化学合成されたものよりも効果が高いといわれています。
セラミド配合の化粧水や美容液、乳液などでニキビをケアしましょう。
ただし、たくさんつけても高い効果を得ることはできません。
むしろ、控えめに使う方が効果を発揮します。
ニキビによい生活をおくる
ニキビを改善させるために、ニキビによい生活をおくりましょう。
まず、肌の新陳代謝を整えて過角化を防ぎましょう。
新陳代謝は、血行不良や睡眠不足、運動不足、ストレスなど様々な原因で低下します。
これらの要因を取り除きましょう。
運動をすることで血流が促進され、ストレスも和らげることができます。
激しい運動はかえってストレスを溜めるので、ウォーキングや軽い筋力トレーニングなどに留めておきましょう。
そして、十分な睡眠を摂るために、早めに寝床につき、テレビやスマホの画面は見ないように過ごしてください。
入眠から3時間の間に新陳代謝を促す成長ホルモンが分泌されます。
この時間に熟睡できていないと、成長ホルモンが十分に分泌されず、新陳代謝が低下してしまうことになります。
寝る直前に食事を摂ると、胃が活発に働いて眠りが浅くなりやすいので、食事は就寝の3時間前までに済ませましょう。
それでも眠れないのであれば、なんらかの精神的なストレスを抱えていることが睡眠不足の原因かもしれません。