3 Mar 2017

背中にプツプツとできてしまう、ニキビ。
彼氏や夫に見られると恥ずかしいのはもちろん、水着を着たり女友達と温泉に行ったりすると、
背中を見られてしまいますから治したいですよね。
そもそも、背中のニキビはなぜできるのでしょうか?
その原因は、毎日の生活の中に隠されているのかもしれません。
では、どういう生活が背中ニキビを生み出すのでしょうか。
原因は菌
背中ニキビの根本的な原因は菌です。
人間の皮膚には「マラセチア菌」という常在菌が住み着いています。
常在菌ですから、どんなに強く洗い流しても、肌からなくなることはありません。
マラセチア菌の餌は、人間の皮脂です。
白ニキビは、毛穴の中に白いニキビが詰まってしまっている状態です。
この白ニキビにはマラセチア菌の大好物がたくさん入っていますから、ここにマラセチア菌が入り込むと大変なことになってしまいます。
何しろご飯の山ですから、マラセチア菌はどんどんそれを食べて、増えていきます。
そして皮脂の成分のひとつであるトリグリセリドから、皮膚に悪い影響を及ぼす遊離脂肪酸という物質を作り出します。
皮脂を刺激する遊離脂肪酸が増殖すると、白ニキビは炎症を起こした赤ニキビに発展します。
これが背中ニキビの悪化です。
赤ニキビは白ニキビに比べて治りが悪く、跡も残りやすいです。
なぜ背中にニキビができるの?
では、背中に白ニキビができてしまうのは、なぜなのでしょうか?
背中のニキビができる原因には次のようなものがあります。
どれも、普通に生活していれば起こることで、誰にでも当てはまるものなのです。
あなたの普段の生活を振り返ってみて、次のようなことが起きていないかを確認してみてくださいね。
皮脂の過剰分泌
ニキビの中に入っているのは、皮脂です。
人間の肌からは、常に皮脂が分泌しています。
この皮脂の分泌量が適量ならば問題はありません。
しかし、ニキビができやすい人は、たいてい皮脂の分泌量が過剰になっています。
普段から汗をかきやすい、額などがいつもテカテカしている、などという脂性の人は背中にも常に皮脂が分泌しています。
そういう方のほとんどが、背中も普通の人より皮脂を放出しています。
ですから普段から丁寧に洗っておかないと、すぐに皮脂が溜まってしまうでしょう。
摩擦や刺激
皮膚をこすりすぎると、皮膚の表面の角質が分厚くなるという性質があります。
背中をよくかきむしったり、寝ている間に無意識に背中をこすりつけたりすることで、背中の皮膚はどんどん分厚くなります。
すると、過剰な角質が毛穴を詰まらせ、ニキビが発生しやすくなるのです。
乾布摩擦は体にいいと言いますが、皮膚への余計な刺激を与えるという点では、あまり良いことではないのです。
シャンプー・リンスの洗い残し
うっかりしやすのは、洗髪剤の洗い残しです。
実は髪を洗った後に背中に流れた洗髪剤の洗い残しは、背中の毛穴に入りやすいです。
特に髪よりも先に体を洗う人は要注意です。
先に体を洗うと、最後に髪の毛を洗うということになります。
すると、髪の毛を洗ったシャンプーやリンスが体についたままになりがちです。
いくら体を流しても、特にリンスはしっかりと洗い流さないとヌルヌルと体についたままで、なかなか取れません。
特に粘着力の強いリンスはかなりお湯で洗い流さないと背中に残ってしまいます。
これを防止する簡単な方法は、「髪の毛を先に洗う」です。
仮に背中にシャンプーやリンスがついたままでも、その後体を洗えば綺麗に落とすことができます。
ホルモンバランスの乱れ
ニキビはよけいに放出された皮脂が毛穴に詰まることで発生すると書きましたが、そもそも皮脂がよけいに放出されるのはなぜでしょうか。
その原因のひとつが、ホルモンバランスの乱れです。
ホルモンは精神的なストレスやちょっとした病気で崩れてしまいます。
そうなると生理不順や肌荒れが起きるように、皮脂も過剰に出やすくなるのです。
よく、サラリーマンのおじさんが汗をたくさんかいているのは、仕事や家庭で強いストレスを感じているのかもしれません。
シーツやパジャマの汚れ
毎日寝ている布団のシーツやパジャマは定期的に洗っていますか?
「そんなに汚れていないし、そういえば最近洗ってないな~」
という人は、要注意です。
寝ている時、特に暑い日でなくても人は体中の汗腺からコップ1杯分程度の汗をかきます。
寝巻やシーツ、布団には毎日コップ1杯分の汚れが垂れ流されていると考えてください。
寝汗は乾けばきれいになるというものではありませんよね。
たとえ乾いても、雑菌は残ります。
こうしてシーツやパジャマが雑菌だらけになることにより、
背中を刺激し、ニキビを繁殖させてしまうのです。